謎の器

築90年の母屋のリフォームをして1年が経ちました。
いろんな物を処分して残して、また処分してを繰返しておりましたら、家の周りに甕や火鉢が大小20個ほどありました。
手作り醤油や漬物、水等色々な食品の保存に使っていたらしく、処分するのがもったいなくて、庭の入口の小屋の横に並べています。
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その中に、何に使用したのかわからないけれど可愛い形の容器があります。口が欠けていますが気に入って一番近くに置いています。

デイサービスの車を待つ間に、認知症のある義母と庭を回ります。
椿・ツツジの花が終わり、花盛りの紫蘭、デイジーを見て、車椅子を止め少し離れたお墓に向かって、二人して手を合わせます。
お気に入りの陶器のところに来ました。義母が覚えているか、答えが返ってくるかわからないけれど、
「お母さん、これは何に使っとらしたとでしょうか?」と、聞いてみました。
しばらくして車椅子を進めようとした時に、
「これは、、、、しょんべんさし(尿器)やろ。」
「えっえー、1年間もここに置いてました。可愛か形やっけん。」
「ふふッふふッ。」と久しぶりに母が声を上げて笑いました。
こんな物まで捨てずにとってあるとは、なんでなんで。この先私も捨てずにとっているのでしょうか?
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紫蘭の花

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